AI英会話アプリ、結局『続かない』って本当?
また三日坊主で終わっちゃうかも、と思っていた
「AI英会話アプリって、取り組むのは簡単そうだけど、結局のところ続かないんじゃないの?」
Speakを始める前の私は、まさにそう思っていた側の人間でした。
過去に何度も英語学習に挑戦しては、教材を積み上げるだけで終わった経験があったからです。
「また今回も三日坊主に終わっちゃうかも。」——そんな不安からの50代の再スタートでした。
目標はシンプルにしました。
難しい単語も、流暢な発音もいらない。ただ、簡単な単語で構わないから、スムーズに会話ができるようになりたい。それだけです。
続けるためにまずやったのは、記録することでした。
日記をつけ、さらに英語学習用のXアカウントを作りました。
同じように頑張っている人たちの投稿が流れてくるだけでもモチベーションが上がります。
今振り返ると、これが継続の土台になっていたように思います。
結果的にSpeakを2年間継続できました。
この記事では「なぜ三日坊主だった50代の私が続けられたのか」を、お話しします。
オンライン英会話はハードルが高い
英語を話せるようになりたい、と思ったとき、多くの人がまず思い浮かべるのはオンライン英会話ではないでしょうか。私もそうでした。でも、なかなか一歩を踏み出せませんでした。
理由は単純です。恥ずかしかったからです。
家の中で、家族に会話を聞かれるかもしれない場所で、知らない外国人講師相手にたどたどしい英語を話す。想像するだけで腰が引けてしまいました。授業の予約時間までプレッシャーで押しつぶされ続けるのも目に見えています。
当時、息子が在宅で仕事をするようになる可能性もあり、時間や場所の制約という現実的な悩みもありましたが、それ以上に大きかったのは、恥ずかしさや緊張感でした。
いつか始めたい、という気持ちはずっとありました。でも「いつか」はなかなか「今」にならない。そんな時間が続いていました。
内向的・人見知りな50代の私がAIを選んだ理由
人と話すだけで緊張する
私はもともと内向的で、人見知りな性格です。日本語でさえ、口下手なほうだと自覚しています。
英語でのやりとりは一文だけで終わらないことが多く、「次に何を言えばいいのか」と会話の途中で迷ってしまう。この感覚は、英語力の問題である以上に、性格の問題でもあると考えていました。
続けられるかどうか、という前に、まず「話す」という行為そのものへのハードルが高かったのです。
実際、英語学習を続けて2年ほど経ったころにこんなことをつぶやいています。
勉強を始めてから、以前より大きな声で英語を話せるようになったと思う。この恥ずかしがりやの性格がなかったら、もっと上達していたんじゃないかな。
自分の性格を変えることは難しくても、学習方法を工夫することはできる。
時代がAIという助け舟を出してくれました。
AI相手なら間違えても平気。Speakアプリを開始
2022年に英語学習を再開して2年ほど経ったころ、AIとの英会話ができるアプリがあることを知りました。
最初に無料のDuolingoを試してみましたが、当時のスマホとの相性が悪くうまく表示できなかったのと、少し物足りなさを感じて続きませんでした。ほかにも無料体験できるアプリをいくつか試しましたが、その中でスピーキングに特化したSpeakが一番、自分の求めているものに合っていました。
使い始めてすぐの頃は、簡単な単語もパッと出てこず、一時停止しながら何度もやり直し。細かいミスもたくさんありました(このあたりの詳しい様子は、体験談の記事に記録しています)。
それでも「間違えたところはその場で直してもらえて、まるごと保存できる」という安心感が、続けるうえで一つの支えになりました。
人間の講師相手なら、間違えるたびに気まずさや申し訳なさを感じていたかもしれません。でもAI相手なら、何度でも言い直せる。相手の表情を気にする必要もない。「自分で考えて声に出す」というプロセスだけに集中できたのです。
人と話すことへの怖さがすぐになくなったわけではありません。それでも、まず「声に出す」という行為そのものへの抵抗を減らしてくれたのが、AI英会話でした。
Speakを始めてからの2年間、レベルの変化や気づきについては、体験談の記事に詳しくまとめています。
【体験談】50代の学び直し英語:AI英会話アプリSpeak(スピーク)を2年使ってみて | 50代からの学び.com
ここでは「なぜ続けられたのか」という視点に絞ってお話しします。
AI英会話Speakのメリット・デメリット、続けてわかったこと
良かった点:毎日続けられる仕組み
まず実感したのは、Speakは「続ける仕組み」がよくできているということです。
連続記録(ストリーク)が表示される機能があるのですが、これが途切れるのが嫌で、旅行先でもこっそり続けていました。
コロナにかかって声が出せなかったときも、「音声なしモード」でなんとか一日を乗り切ったこともあります。
うっかりやり忘れた日も、翌日に2レッスンやれば記録が戻る仕組みがあり、それに何度か助けられました。
毎日続けるというのは本当に難しいことなので、こういう「少し融通が利く」仕組みがあったのはありがたかったです。
この「続けられた」理由には、もう一つ自分の性格が関係していると思っています。
「独り言英会話」といって、英語の独り言を言うことがスピーキングの上達に役立つとよく言われますが、私がひとりでやってみても1分も持ちませんでした。
Speakという会話の相手がいるからこそ、尋ねられたり促されたりして言葉を発せられるのです。
私は相手の表情や空気感がすごく気になるHSPの気質があるので、人間相手だとその場の空気を気にしてしまい、うまく声が出ません。
AI相手ならそこを気にしなくていいのが、私にはとても楽でした。
人が相手だと発音や文法が多少間違っていても通ってしまうことがありますが、AI相手だと、はっきり大きな声で言ったほうが聞き取ってくれるし、間違っていれば訂正してくれる。だから流されるまま間違ったまま、ということが防げました。
コストの面でも助かりました。詳しい料金プランは後述しますが、月1000円台の無理のない価格で続けられました。
機能も少しずつアップデートされていて、瞬間英作文のように口に出す練習が増えたときは嬉しかったです。
疑問を感じたときや不具合の報告で問い合わせのメールを送ったときも、比較的早めに回答が来ました。それも信頼感を持って続けられた理由のひとつでした。
私が感じた限界・物足りなさ
とはいえ、完璧なことばかりではありませんでした。私がSpeakを丸ごとすべて使いこなせていたわけではないので、あくまで私個人の経験としてお読みください。
一番感じたのは、フリートークで英作文の出題を依頼したときに、例文のパターンが偏りがちになることです。ほぼ同じものしか出てこなくなったことがあり、少し物足りなさを感じました。
また、日本でリリースされる前に韓国リリースがあったからなのか、日本人向けではない単語や文章が見受けられたりもしました。AIの返答が噛み合っていないように感じる場面もあり、機械相手ならではの限界のようなものは確かにあります。
発音の矯正機能については(詳しくは体験談の記事に書きましたが)、細かく表示はしてくれるものの、私の能力の限界で、どうしても正確には発音できない場面がありました。
それから、始めたばかりのころはアプリの使い方がよくわからなくて戸惑いました。「何ができるか」「〇〇をしたい場合はどこに行けばよいのか」などが迷いました。
Speakは話すことに重点を置いたアプリなので、英語力全体を伸ばすなら、文法や長文、ライティングなどほかの教材と組み合わせる必要が出てきます。
発音の細かい気づきや、シャドーイング・英語のハノンとの組み合わせ方については、体験談の記事で詳しく触れています。
ここでは引き続き、「続けられた理由」という視点に戻ります。
どんな人にAI英会話は向いている?
私のように『話すのが苦手な人』に向く理由
2年間使ってみて感じたのは、AI英会話は「英語が苦手な人」以上に、「話すこと自体が苦手な人」に向いているということです。
私自身、道で外国の方に話しかけられても、うまく世間話が続けられません。
以前、街路樹の写真を撮っていたら流暢な日本語を話す外国の方に声をかけられたことがあったのですが、会話が続かず気まずい思いをしました。日本語で良かったのに。
英語以前に、世間話そのものが日本語でも苦手なのです。だからこそ、相手の反応や表情、間の取り方を気にせず、自分のペースで言葉を組み立てられるAI相手の練習は、性格的にとても合っていました。
もうひとつ大きかったのは、時間や場所の制約が少ないことです。
家族が家にいる時間帯にオンライン英会話をするのは、かなり気が引けるものです。
誰かに会話を聞かれるかもしれない環境で、たどたどしい英語を話すことに恥ずかしさがあったからです。
その点Speakは、どんな場所でもちょっとした空き時間に、声のボリュームを調整しながら取り組めるので、生活のリズムに無理なく組み込めました。
金銭的なハードルが低いことも、続けやすさにつながっていたと思います。
趣味として英語を学んでいる身としては、あまりお金をかけたくないという気持ちがありました。
オンライン英会話は継続的にそれなりの費用がかかりますが、Speakは比較的安く使え、気軽に始めやすいものでした。
まとめると、人前で話すことに緊張しやすい人、家族に会話を聞かれたくない人、そしてまずは費用をあまりかけずに「話す」ことに慣れたい人には、AI英会話は無理なく続けやすい選択肢だと思います。
「英会話にはパターンがある。だから型を覚えれば早い」とよく聞きます。AI英会話は「話すことへの抵抗を減らす入り口」として、AIとの会話でパターン学習に慣れてから、人間相手に移行するのは良い方法だと思います。
逆に向いていないタイプ
一方で、会話の中での駆け引きや、相手の反応にとっさに対応する力を鍛えたいという人には、AI相手の練習だけでは少し物足りないかもしれません。
人間相手の会話には、間の取り方や話の脱線、予想外の返答がつきものです。
そこにとっさに対応する瞬発力は、実際の人とのやり取りの中でしか鍛えられない部分です。
AIとの会話はどうしても穏やかで、予測できる範囲に収まりやすいので、人と話すときならではの緊張感や臨場感までは味わいにくいところがあります。
そして、当然ながらどんなに会話が弾んでも、AIとは友人になることはできません。
英会話の勉強を通じて自分のことを知ってもらったり相手のことを聞いたり、日本に来てもらったり相手の国に行ったり、実体験を伴うようなことにはつながりません。
英語の勉強から派生して友人や恋人を作りたいと思う人は、積極的に人と交流して学ぶほうが合っているかもしれません。
ビジネスシーンで英語を使う予定がある人にも、AI英会話は最初のステップとして活用できると思います。基本的なやりとりを一通り身につけたら、次は交渉や商談のような踏み込んだ場面を想定して、より実践的な練習相手にステップアップしていくと、さらに力がついていくのではないでしょうか。
AI英会話アプリSpeakの料金・続けやすさについて
コストと続けやすさのバランス
Speakを使ってみてよかったのは「無理なく続けられる価格帯だった」ということです。
タイミングによっては大幅な割引が適用されることがあり、月割りで考えると1,000円程度で使えた時期もありました。趣味として英語を学んでいる身としては、ここまで負担が少ないと続けやすさに直結すると感じました。
3年プランが2年分の料金で提供されているのを見つけて心が揺れたこともありました。でも当時は3年続ける自信が無かったので、それは止めておきました。
キャンペーンでお得な料金になっている時期もあるので、始める際は公式サイトで最新の内容をチェックしてみてください。
スピークの料金プランとお試しプラン(0円、180円)
2026年7月現在、公式サイトによると、Speakのプランはふたつです。
1.プレミアムプラス
すべての機能が無制限で使えるプラン
1ヶ月あたり2,483円(年額29,800 円)
2.プレミアム
制限つきでスピークが使えるプラン
1ヶ月あたり1,650円(年額19,800 円)
これらを選択する前に、お試しができます。これもふたつあります。
1.7日間体験(0円)
※体験終了後は年額プランが開始されます
2.1ヶ月間体験(180円)
※体験終了後は年額29,800円プランが開始されます
・体験期間内にいつでもキャンセル可能
・体験プランはどちらか1つのみご利用いただけます。
・開始後はもう一方は利用できず、おひとり様につき体験は1回限りです。
(詳しくはスピーク公式HPをご覧ください。)
通学型の英会話教室でマンツーマンレッスンを受けると大体月額3万円が平均で、オンライン英会話は月額平均約7,000円程度。レッスン時間は教室が40〜80分、オンラインが25分程度のところが多いようです。
Speakは日々の学習コストとしてはかなり抑えられますね。
まとめ。50代、シニアでこれからAI英会話を始める方へ
これは私自身の課題でもあるのですが、AI英会話で練習を重ねても、実際に外国の方を前にすると話しかける勇気が出ない、ということもあります。
先日もチェーン店のすし屋の受付で困っている外国人がいたり、駅の改札で戸惑っている外国人の子供を見かけたのですが、話しかけようか躊躇している間に、ことは済んでしまいました。困っている外国の方の手助けをしたい、という気持ちだけはずっとあるのですが。
AI相手にどれだけ練習を積んでも、それだけで人と話す度胸が自然につくわけではありません。
いずれはオンライン、あるいは通学で対人レッスンを受けて、同年代の先生と、健康や老化や趣味の話などを楽しく話せたらいいなという夢は持ち続けています。
冒頭で書いたとおり、私は元々飽きっぽくて三日坊主のタイプでした。
それでも2年間続けられたのは、完璧な発音を目指さず、毎日長時間机に向かおうとしなかったから、そして何より、間違いも時間も気にせず続けられるAIが相手だったからだと思います。
1日数分でも、スマホ片手に英語を声に出す。
そこから始めて、気づけばSpeak歴2年という時間になっていました。
50代からの英語学習が、遅すぎるということはないと思います。
むしろ、年齢を重ねて自分のことが分かっているからこそ、若い頃とは違うペースで、自分の生活や体調と相談しながら、無理のない形で続けることができます。
この記事が、同じように「どうせ続かないかも」と思いながら一歩を踏み出せずにいる誰かの、小さな後押しになれば嬉しいです。

