1.はじめに:あと20年、どうやって過ごしますか?
50代になると、定年後の人生を考え始め、資格を取ったり趣味を探そうとする人も増えてきます。
一方、子育てはひと段落したものの、更年期で体調がおもわしくなかったり、介護の問題も出始めますよね。
自分のための時間は生まれたけれど、今さら新しいことを始めたり、人間関係を築いたりするのが億劫な気持ち、よくわかります。
体力も記憶力も判断力も落ちているし、いつまで続けられるかわからない。何かやりたいけれど、老後資金を考えると、あまり無謀な出費はしたくありません。
でも、悲しいかな、残された時間はそんなに長くありません(笑)。
日本人の平均寿命は、男性81.09年、女性87.13年(厚労省2025年発表)。
健康寿命(*)は、男性72.57歳、女性75.45歳(2022年発表)。
*健康寿命とは、日常生活において制限なく・健康に過ごすことができる期間の平均の年数
55歳の私が健康で過ごせるのはあと約20年。
この最後の20年をどう過ごすか、とても大切ですね。
後悔のないように、やり残したことのないように、過ごしたいものです。
私は若いころからこれまで、さまざまな資格取得や習い事に挑戦してきました。
英検・宅建・簿記・独立開業できる国家資格・小鼓・能楽・竪琴・水泳・ロミロミ(ハワイアンマッサージ)・ゴスペル・手相講座などなど。
最近では英会話アプリ・宅録ナレーター講座・AIブログ講座なども。
この記事では、それらの経験を活かして、私の体験談を始め、50代が習い事を始めるメリット、おすすめ、費用、習い事に関するお悩みなどについてお伝えしていきます。
2. 私がさまざまな習い事をしてわかったこと(体験談)

情報をお伝えする前に、まず私自身のリアルな体験談をお話しさせてください。
成功した話も、失敗した話も、率直に書こうと思います。
2-1. 寂しくさせてごめんね。家族の理解と自分の情熱
30代のころ、ゴスペルを習いに行っていました。
昔から憧れていて、家の近くでできるということで、毎回楽しみでした。
運営にも積極的に関わりました。
人見知りな自分には珍しく、お友達もたくさんできて、とても充実していました。
ですが、息子がまだ小さかったので、夫に預けていても私を恋しがって泣くことがありました。
レッスンを終え、興奮した面持ちで家に帰ると、涙をこらえた顔で息子が待っていたのです。
慌てて息子を抱きしめ、自分は何をやっているんだろう、と恥ずかしくなりました。その後、気持ちがシュンとしぼんでしまい、情熱が少しずつ冷め始め、辞めることにしました。
仕事ではなく趣味ですから、やはり家族を優先すべきときはそうしたいですね。
ゴスペルのように、皆で集まらなければ成立しない習い事は、続けづらいものです。
でも、やりたかったことをやれて満足です。
声はだんだん出づらくなります。
私は更年期からかすれ声になり、大好きだったカラオケで歌うこともできなくなりました。
なんでもやれるときにやりましょう!
2-2. 手相講座を受けてみたものの
40代のころ、手相講座を受けたことがあります。中華街で手相を見てもらって結構当たっていたので、趣味として面白いかな、と思ったのです。
講座はネットで調べて、先生のおうちに伺い、お手製の教本で数時間、マンツーマンで教えてもらいました。
でも、その後ほとんど教本を開いたことがありません。
そもそも私は人づきあいが苦手なので、手相を見るような場にいないし、一度講義を受けたからといって、すぐ手相が見られるようになるわけでもないですよね。
教本は一応取っておいてありますが、今後も開かないような気がしています。
私はそこまででしたが、手相鑑定士になりたい!という方には、50代という年齢はむしろ強みだと思います。
経験を重ね、落ち着きも出て、言葉の信頼性が高くなりますよね。
2-3. 50代で英語学習再開。英会話アプリで2年続けられた話
50を過ぎて少し時間ができたとき、「今やらないでこの世を去ったら、一番後悔することは何だろう」と考えました。答えは「英会話」でした。
もともと英語に興味があって、中学から大学まで勉強してきたのに、いまだに話せない。
しかもややコミュ障気味。
こんな私がいきなり通学教室やオンライン英会話を始めても、続くはずがありません。
まず始めたのは、費用もあまりかからず、気持ちの負担の少ないものからでした。
英会話習得の本を読んだり、英語系YouTuberの配信を見たり、ドラマや映画を字幕付き英語音声で見たり。
でも、2年ほど続けても「話せる」気は少しもしませんでした。
そんなとき「Speak」という英会話アプリを知りました。
無料お試し期間で使ってみると、なかなかよさそうです。
月々で割ると1,000円程度だったので、やってみることにしました(時期やキャンペーンで金額が変動します)。
「話す」ことに重点を置いて作られているので、AIとのやりとりも「自分が声を出す」必要があり、英語を話すことへの違和感がなくなっていきます。
間違えてももちろん怒られません。
自分が話した英語の音声がすぐ画面に表示され、間違った単語や文法はその場で指摘してくれるのです。
不思議なことに、英語を話し続けるうちに、聞き取り能力も上がっていきました。
短いときは毎日5分程度でしたが、それでもほぼ毎日続けられたのは、スマホで手軽に続けられる環境があったからだと思います。
結局、2年間契約を更新して続けました。今は一旦止めていますが、声を出すこと、英語を話すことの大事さを実感したので、今後も何らかの方法で英会話学習を続けていきたいと思っています。
体験談をこちらの記事に書きました。よろしかったらお読みください。

2-4. 独立できる大型資格を取ったけれど活用できていない話
20〜30代のころですが、仕事をしながらTACやLECといった資格試験学校の通信教育を受けたり、週末に地方から東京まで通学したりして、5年ほどかけて大型資格を取った経験があります。
ですが、結局その資格はうまく生かせず、現在はまったく関係のない仕事をしています。
お金や時間をどれだけ掛けても、活かせなければ資格は自己満足で終わり。
今後、50代の今から何か資格を取るとしたら?と、今の私が考えたら・・・かなりいろいろ吟味しますね。
歳をとるにつれ、若いころと同じような学び方ができなくなってきます。
50代になってから英検に挑戦してみようかと過去問をやってみましたが、長文になると、老眼の目が追いつかず頭が回りません。
スピードが必要とされる資格は難しいなと思いました。
取得までの費用と時間、難易度を考慮して、そして何のためにその資格を取るのか、本当に自分は「独立したいのか」「副業としてやれるのか」をよく考えてから始めたほうが良いと思います。
経験ある仕事から派生している資格なら短期間の勉強で取れるでしょうし、そのまま職場で生かせるかもしれないですしね。
2-5. イメージと自分のできることのギャップ(ロミロミの場合)
30代のとき、ロミロミというハワイアンオイルマッサージの資格を取るために教室に通いました。
息子は幼稚園だったので、友人のおうちに預かってもらい、1度は不合格になりながらも、何とか修了しました。
マッサージベッドを購入し、友人に練習台になってもらいましたが、全身マッサージのためには衣服を脱いでもらう必要があります。ちょっとハードルが高いですよね。
そして予想外だったのが、自分の手のケア。
オイルを使うとはいえ、指先が荒れていると、お客様に不快な思いをさせてしまいます。
ガサツな私には、マッサージの機会のために指をケアし続けることが負担でした。
さらに、当時社宅の和室で施術していたところ、友人に「お金を取るなら雰囲気も大事」と言われてしまいました。確かに、まったくハワイアンじゃありません(笑)。
結局、資格を取っただけになってしまいました。
想像力と自分の置かれた環境の分析、自分自身の分析が足りていなかったと思います。
さて、私の体験談はここまでにしまして、次の章からは50代の習い事についての情報をお伝えしていきます。
3. 50代が習い事を始める「5つのリアルなメリット」
「今さら習い事なんて…」と思いながらも、なんとなく気になってここにたどり着いた方、多いのではないでしょうか。
この章では、50代だからこその習い事が持つ意味を、リアルな視点でお伝えします。

3-1. 心と体の健康維持―更年期・運動不足・認知機能低下への対処
体を動かす習い事は「楽しみながらできる認知症予防」になります。
50代は更年期・運動不足・物忘れが重なりやすい時期です。
「何かしなければ」と思いながらも、ジムに通い続けるのは意志力も費用も必要ですよね。
でも、運動する習い事を週3回続けるだけで、認知症リスクが統計的に下がる可能性があるんですって。
認知機能に問題のない高齢者を対象とした研究では、週3回以上の運動習慣を持つ人は、そうでない人に比べて認知症になるリスクがハザード比0.62に減少したという報告があります。
出典:公益財団法人 長寿科学振興財団「健康長寿ネット」「第4章 認知症の予防 4.運動の視点から」
50歳以上の女性を対象にした調査では、同世代に勧めたい習い事の1位はヨガ・ストレッチ。
2位は体操教室という結果が出ています。
その理由として「健康維持」「ストレス解消・気分転換」「老化防止」「年齢に関係なくできる」が挙げられています。
出典:株式会社ハルメクホールディングス プレスリリース「50歳以上の女性が選ぶ『同世代にすすめたい習いごと』ベスト3」
運動習慣が無いのに、急に始めると筋を痛めたり骨折したりするのが不安な世代ですよね。
運動が苦手でも、ヨガや太極拳は関節への負担が少なく、50代から始めやすいジャンルのひとつ。
「健康管理」と身構えるより、「好きだから通っている」方が長続きしますよね。興味のあるものにしましょう。
また、運動習慣のある高齢者は、そうでない人に比べて主観的健康感や生活満足度などの心理機能が有意に良好であるという研究結果も報告されています。
出典:日本生物学的精神医学会誌(J-STAGE掲載論文)「在宅高齢者の運動習慣と身体・認知・心理機能との関連」
好きなことなら、気づけば体が動いていて、楽しく続けられますよね。
3-2. 同世代の仲間ができる―孤独感を解消する「横のつながり」
50代が習い事を始める理由として見落とされがちなのが「人とつながりたい」という動機です。
子育てが一段落し、ママ友とのお付き合いも減り、職場でも孤立しがちになる50代。気づけば「仕事以外の話ができる友人がいない」という状況になっている方も少なくありません。
習い事の場は、同じ興味を持つ人が集まる場所です。
年齢・職業・立場を超えて自然につながれる、数少ない機会のひとつと言えます。
職場でも家庭でもない「第三の場所」を持つことが、50代以降の生活の豊かさを大きく左右します。
私も時々、深い付き合いでなくていいから、ちょっと軽い挨拶とかおしゃべりができる知り合いが欲しいなと思います。
人見知りなので、コミュニケーションが負担になりがちですが、同じ目的を持った人たちとなら、共通の話題もあって話しやすいんですよね。
共通の目標を持つ仲間がいると、それがさらに学びを続ける理由にもなりますしね。
3-3. 生きがいと自己肯定感が生まれる―「自分のための時間」の価値
仕事・子育て・介護と、50代はずっと誰かのために時間を使ってきた世代です。
自分の存在意義って何だろう、と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、もう50代ともなれば、自由になってもいいと思いませんか?
習い事は、純粋に「自分が楽しむため」に使う時間。
習い事で上達を実感したとき、作品が完成したとき、資格試験に合格したときの達成感は、若いときとはまた違います。
「自分はまだ成長できる」という感覚が戻ってくる感じ。
そんな小さな達成感の積み重ねが、日常生活の活力に変わっていきます。
3-4. スキルアップ・副業・定年後の選択肢が広がる
習い事を選ぶときには「趣味として追及する」か「収入源につなげる」かを想定してみましょう。
習い事の中には資格取得や副業に発展できるものがたくさんあります。
たとえばヨガを続けながらインストラクター資格を取得すれば、副業として、あるいは定年後に自分でクラスを開く選択肢が生まれます。
私の知り合いでも、50代でヨガを習い始め、60代でインストラクターとして教えている人がいます。
全米ヨガアライアンス正規認定スクール【ぼっこ】では、オンライン+4日間の対面実習でヨガ講師認定資格が取れます。
収益化にも力を入れた講座になっており、多くの修了生がヨガのお仕事をされているそうです。
資料請求に割引クーポンも付いているので、ご興味のある方は資料請求してみてはいかがでしょうか。
ヨガのお仕事図鑑もついてくる無料資料請求【ぼっこ】
RCYTキッズヨガインストラクター養成講座【ぼっこ】もありますよ。
また、オンラインでの交流が一般的になった現在では、自宅にいながらにして学びを仕事に繋げることができます。
ココナラやストアカなどのスキルシェアサービスに登録すれば、ウェブ上で自分のスキルを使って先生として収入を得ることもできます。
「楽しく続けていたら、気づけば仕事になっていた」という50代のケースは、決して珍しくありません。
ただ、初学者から教える側に回るまでにはかなりの努力と適性が必要だと思います。
たとえば、楽器演奏や語学、ダンスなどは収入につながるまでには時間がかかりそうですね。
それでも仕事にしたい!という強い思いがあれば、健康寿命のあと20年、努力する価値はあると思います。
3-5. 教育訓練給付制度やリスキリング補助金制度など
50代の習い事やスキルアップにかかる費用は、国の制度を使えば大幅に抑えられます。
「学び直しにお金をかけるのは不安」という方に、ぜひ知っておいてほしい制度が3つあります。
いずれも国・省庁が運営する公的な支援制度で、50代でも、在職者・主婦を問わず使えるものが含まれています。
①教育訓練給付金(厚生労働省)
教育訓練給付制度とは、働く人の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的とした制度です。
対象となる教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されます。
令和7年10月1日現在、対象講座は約17,000講座あります。
給付の種類は3段階に分かれており、受講する講座のレベルによって給付率が変わります。
| 種類 | 給付率 | 上限額 | 主な対象例 |
|---|---|---|---|
| 一般教育訓練給付金 | 受講費の20% | 10万円 | 簿記・英語・ペン字など |
| 特定一般教育訓練給付金 | 受講費の40% | 20万円 | 介護職員初任者研修・基本情報技術者など |
| 専門実践教育訓練給付金 | 受講費の最大70% | 年間56万円 | 社労士・介護福祉士・看護師など |
出典:政府広報オンライン「教育訓練給付金があなたのキャリアアップを支援します」
パートやアルバイトの方でも、雇用保険の加入期間などの要件を満たせば利用できます。
対象講座かどうかは教育訓練給付金検索システム(厚生労働省)で調べられます。
申請はハローワークで行います。
②リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(経済産業省)
対象講座を受講した上で転職・継続就業を行うと、最大56万円の補助が受けられる仕組みで、現在の仕事からステップアップを図りたい在職者を支援します(期間限定の事業です)。
補助の仕組みは2段階です。
- 講座修了時:受講費用の50%(上限40万円)を補助
- 1年間継続就業の確認後:さらに受講費用の20%(上限16万円)を追加補助
- 合計最大:56万円
キャリア相談と転職支援は無料です。対象講座や参加事業者は公式ポータルサイト(careerup.reskilling.go.jp)で確認できます。
上記公式サイトによると、事業実施期間は次の通りです。
補助事業の開始日は、原則として、交付決定日以降とし、補助事業の完了日は、2028年
3月31日又は補助事業者における支出額(補助対象経費全額)の支払を完了した日のいず
れかの早い日とします。
ただし、個人への支援(「2.事業内容」( 1)①~④)を行う期間は2027年3月31日
までとします。
現在のところ、令和8年度末で終了のようです。早めに申し込んだ方が良いですね。
*詳しい記事を追加しました。↓こちらをご覧ください。

③教育訓練休暇給付金(2025年10月スタートの新制度)
在職中にリスキリングのために30日以上の無給休暇を取得した場合に、失業給付と同水準(賃金の50〜80%相当)を最大150日分まで支給する制度です。
「仕事を辞めずに、まとまった期間だけ学習に集中したい」という50代に特に向いています。
最新情報は教育訓練休暇給付金|厚生労働省で確認してみてください。
4. 【目的別】50代におすすめの習い事

「何か始めたいけど、何が自分に合っているのかわからない」という方、多いと思います。
習い事は「目的」から選ぶと、候補が絞りやすくなりますよ。
4-1. 体を動かしたい人向け:ヨガ・ピラティス・太極拳・ダンスなど
50代が体を動かす習い事を選ぶなら「関節に負担が少なく・年齢制限のないもの」が長続きしやすいです。
激しいスポーツは怪我のリスクが上がる年代ですが、ヨガ・ピラティス・太極拳はいずれもゆっくりとした動作が中心で、50代から始めても無理なく続けられます。
株式会社ハルメクホールディングスの調査では、50歳以上の女性が同世代に勧めたい習い事の1位が「ヨガ・ストレッチ」、2位が「体操教室」という結果が出ています。
理由として「健康維持」「老化防止」「年齢に関係なくできる」が挙げられており、体を動かす習い事への関心の高さが数字にも表れていますね。
各習い事の特徴を簡単に整理すると次のようになります。
- ヨガ:おうちヨガやオンライン講座も充実。更年期症状の緩和に効果があるとされている
- ピラティス:インナーマッスルを鍛えるエクササイズ。姿勢改善・腰痛対策に人気
- 太極拳:ゆっくりとした動作でバランス感覚を養う。転倒予防にも有効とされている
- ダンス:社交ダンス・フラダンスなど、仲間と一緒に楽しめるスタイルが50代に人気
4-2. 教養・知識を深めたい人向け:英会話・韓国語・書道・ペン字・茶道・歴史講座など
知識・教養系の習い事は「頭を使いながら楽しめる」点で、50代の脳活性化にも向いています。
英会話は定番中の定番ですが、最近は韓国語の人気が急上昇。
韓国ドラマ・K-POPの影響で50代女性の学習者が増えています。
オンラインレッスンなら月額3,000円程度から始められるものもあります。
書道・ペン字は、前出のハルメクホールディングス調査でも「同世代に勧めたい習い事」3位にランクイン。
デジタル全盛の今だからこそ「手書きの美しさ」を磨きたいという50代が増えているのかもしれません。
2024年の大河ドラマ「光る君へ」を見ていたら、私も筆を持ちたくなりました。
息子の使っていた習字道具をいまだに処分できずにいるのは、いつか私もまた習字をやりたいと思っているからなのです。
茶道・歴史講座は、カルチャースクール(NHK文化センター・朝日カルチャーセンターなど)で定期的に開催されており、同世代の受講者が多い点も安心感につながります。
4-3. スキルアップ・将来に活かしたい人向け:Webスキル・ネイル・料理・資格取得など
趣味で終わらせず「収入や仕事につなげたい」という50代には、スキルアップ系の習い事が向いています。
①Webスキル
Webスキルと聞くと「専門職の話」と思われがちですが、実際には50代の今の仕事・副業・転職すべてに横断的に使える、汎用性の高いスキルです。
代表的なものは以下の通りです。
- Webライティング:記事・ブログ・商品紹介文などを書くスキル。SEO(検索エンジン最適化)の知識を組み合わせると価値が上がる
- Webデザイン:HTML・CSS・JavaScriptなどを使い、サイトの見た目や構造を作るスキル
- デジタルマーケティング:SEO・広告運用などの知識やGoogle Analyticsなどのデータ分析スキルを使い、商品・サービスの集客を担う
- 動画編集:YouTubeやSNS向けの動画制作スキル。需要が急増しているジャンル
- ECサイト運用:Shopify・Magentoなどのプラットフォームを使ったオンラインショップの構築・運用
総務・営業・接客などの仕事をしている方でも、自社のSNS運用・チラシのデザイン・社内資料の改善など、Webスキルを今の業務に応用できる場面は意外と多くあります。資格を持っていれば社内での評価にもつながります。
多くの企業でデジタル化が進み、求人の大幅増加やリモートワークの普及で、場所にとらわれず働ける求人が増えています。
Web業界は成長分野として注目されており、転職の際、未経験からでも挑戦できる職種が多いのも特徴です。
副業としても、資格を持っていることでクライアントからの信頼を得やすくなり、専門的な知識が求められる場合、より高単価の案件を手に入れるチャンスが増えます。
動画編集や生成AIなどを学んで、自分のYoutubeチャンネルを立ち上げても楽しそうです。
いま、シニア層に人気のyoutuberさんはたくさんいらっしゃいますが、50代以上の発信者はまだまだ少ないようで、需要が供給に追いつかない状況のようです。
②ネイル
ネイル関連の資格は主に2系統あり、開業を目指すなら両方を組み合わせるのが王道です。
・JNECネイリスト技能検定試験(通称:ネイリスト検定)
ネイル全般の総合的な技術力を測る検定で、3級〜1級まであります。独立開業を目指すなら「ネイリスト検定2級以上」の資格を取得しておくのがおすすめで、2級ではサロンワークで通用するネイルケア・リペア・チップ&ラップ・ネイルアートに関する技能及び知識が問われます。
・ JNAジェルネイル技能検定試験(ジェルネイル検定)
ジェルネイルに特化した検定で、初級・中級・上級の3段階です。サロンの開業を目指す方は、サロンワークに必要な知識と技術が習得できる中級以上の取得がおすすめで、特に上級を取得すれば専門性と信頼性の高さを示せるため、サロン開業時の大きなアピールポイントとなります。今の主流はジェルネイルなので、こちらの優先度は高めです。
上記のネイリスト検定2級以上とジェルネイル検定中級以上を取得し、衛生管理士も組み合わせれば、自宅サロン開業への道も開けます。
③料理
料理は「家庭料理を極める」から「調理師免許取得」まで、目標の幅が広いのが特徴です。
自宅で料理教室を開くだけなら、特別な資格はいりません。
健康と栄養管理に関する民間資格としては食生活アドバイザー・食育インストラクター・栄養と調理技能検定(旧・家庭料理技能検定)などがあります。
国家資格である調理師免許は、養成機関に通う以外にも、2年の実務経験(調理補助など)+試験合格でも取得できます。
料理教室にもっと生徒を集めたい、料理サロンをしっかり副業にしたいなど、料理をコアに独立開業や副業を本気で考える場合は、調理師免許を取得していた方が事業や副業の拡大が見込めます。
また、ネット販売を視野に入れる場合も国家資格は強みになります。
料理自慢の人が作った料理をネット販売することも増えていますが、買う側は衛生管理や法律面を気にするため、調理師免許があることで信頼につながります
④資格試験
資格試験にはさまざまありますが、50代という世代を考えた時、以下のような資格がおすすめです。
・転職・再就職に強い資格TOP5・・・宅地建物取引士(宅建)、FP(ファイナンシャルプランナー)、登録販売者、行政書士、日商簿記2級
・独立・開業を目指す人向け資格TOP3・・・社会保険労務士、中小企業診断士、行政書士
・副業・在宅ワークに使える資格TOP3・・・FP、キャリアコンサルタント、Webデザイン系資格
また、ハローワークでの失業の認定においては、資格試験の受験も「求職活動実績」となります。
私の夫は、この時期に、危険物取扱者・ボイラー技士・電気工事士・FPの4つの資格を取りました。
4-4. 創作・アート系で自己表現したい人向け:楽器・ボイトレ・写真・水彩画・陶芸・フラワーアレンジなど
「作る・表現する」系の習い事は、50代の自己肯定感を高める効果が特に高いと私は感じています。
楽器は「子どもの頃に憧れたけど今さら…」と思っている方に特に向いています。
大人向けの楽器教室は「楽しむことを優先したカリキュラム」が主流で、譜面が読めなくても始められるところが多いんです。通信教育もありますよ!
ボイトレ(ボイストレーニング)は歌が上手くなるだけでなく、腹式呼吸の練習が自律神経の安定にもつながるとされています。大きな声を出して気分もすっきり。カラオケで生かせますね!
写真は、スマホカメラの性能向上で参入障壁が大きく下がりました。
写真ACなどのストックフォトサービス(撮影した写真を販売できるプラットフォーム)に投稿して副収入を得るルートもあります(私も利用しています。動画ACもありますよ)。
私の体験談はこちら。

陶芸・水彩画・フラワーアレンジは「作品が残る」ことが継続のモチベーションになりやすい習い事です。
完成した作品を眺めるたびに「自分はここまでできた」という実感が積み上がっていきますよね。
4-5. 個性的・珍しいことをしたい人向け:ワイン講座・速読・着物のリフォーム・発酵食品ソムリエなど
「みんながやっていないことをしたい」という方には、ニッチだからこそ話題になりやすい習い事がおすすめです。
珍しい習い事ほど、同じ趣味の仲間と「濃い」お付き合いができるという特徴もありますね。
ワインエキスパート(日本ソムリエ協会が認定する資格)は、50代からの取得者も多く、ホームパーティーや食事の場での会話の幅が広がります。難易度はやや高めですが、「ワイン好きが高じて資格まで取った」という話は、間違いなく場を盛り上げますよ。
速読は「本を読む時間が取れない」という50代のビジネスパーソンに人気のスキルです。
たくさんの本を短時間で読めれば、多くの知識を効率よく取り入れられますね。
今はオーディオブック(聴く本)もさまざまあるので、耳から知識を入れる方法もありますね。
【オーディブル(amazonのオーディオブックAudible)】
Audibleプレミアムプランなら数十万以上の対象作品が聴き放題!
【オーディオブックジェイピー(株式会社オトバンク)】
新作続々追加!オーディオブック聴くなら – audiobook.jp
私は老眼だけでなく緑内障もあって、なるべく目を酷使したくないので、読み上げソフトを使ったり、youtubeも聞くだけにしたり工夫しています。
発酵食品ソムリエ(発酵食品に関する知識を証明する民間資格)は、味噌・麹・ぬか漬けなど日本の食文化への関心が高まる中、注目されています。
着物のリフォームは、実家に眠る着物を活用できるという点で「ものを大切にしたい」という50代の感覚にフィットしているんですよ。
先日、実家の母が終活の一環で、祖母の時代からの着物をリサイクル業者に来て査定してもらい、売ったそうです。リフォームできれば思い出も残せたのに残念です。
さて、5つの目的別に習い事を見てきましたが、「気になるものはあったけど、どう選べばいいかまだわからない」という方も多いはず。
次の章では、50代が習い事を選ぶときに外してはいけないポイントを具体的にお伝えします。
5. 50代の習い事「選び方」5つのポイント

「とりあえず始めてみよう」「合わなかったら辞めればいい」「失敗しても学びになる」もちろんその通りです!
でもできれば選び方を間違えたくありませんよね。
私が考える、失敗しないポイントを5つお伝えします。
5-1. 「目的」から逆算する―健康・趣味・スキルアップどれが軸か
習い事が続かない最大の原因は、始める前に「何のために通うのか」を決めていないことです。
まず以下の3つの軸のどれが自分のメインかを決めてみてください。
- 健康維持が軸:ヨガ・ピラティス・太極拳など。週1〜2回通えれば十分な効果が期待できる
- 趣味・楽しみが軸:陶芸・楽器・書道など。「上達」より「楽しむこと」を優先できるジャンルが向いている
- スキルアップ・収入が軸:資格・Webスキルなど。学んだことが仕事や副業に直結するものを選ぶ
5-2. 体験レッスンは必ず行く―雰囲気・先生・年齢層を確認
体験レッスンなしで入会するのは、試着なしで服を買うのと同じです。
ホームページやSNSの写真は「映える瞬間」しか載っていません。
体験レッスンで確認してほしいのは以下の4点です。
- 受講者の年齢層:自分が年齢的に少数派だと気持ちが縮こまりやすい
- 先生の指導スタイル:厳しめか・ゆるめか。自分の性格に合っているかを肌で感じる
- 教室の雰囲気:アットホームか・黙々と集中する感じか
- 通いやすい時間帯に開講しているか:体験と実際の授業の時間帯が違うことがあるので要確認
最初から「とりあえず体験だけでいいですか。よく考えて決めたいんです」と言っておきましょう。
また、体験レッスンという名称ではなく、単発開催という場合もありますから、スポットで参加できるものがあればぜひ参加してみましょう!
5-3. 通いやすさを最優先にする―続く習い事は「近さ」で決まる
習い事が長続きするかどうかは、内容より「物理的な通いやすさ」で決まることの方が多いんです。
「少し遠くても、良い先生がいるから」という理由で選んだ教室に、雨の日・疲れた日・気分が乗らない日も通い続けられるか。正直、難しいことが多いんですよね。
目安として「自宅または職場から徒歩15分以内・自転車で20分以内・電車で1本、1〜3駅」くらいの距離感が、無理なく続けられるラインだと私は考えています。
「どんなに好きでも、遠い教室は必ず足が遠のく」というのは、習い事経験者から繰り返し聞く話です。
オンライン講座の場合はこの問題が解消されるため、「続けやすさ」という点では、忙しい世代に向いています。
5-4. 月謝・入会金・用具費用の「トータルコスト」で判断する
「月謝が安い」と思って入会したのに、気づけばかなりの出費になっていた、というケースは多いです。
習い事のコストは月謝だけではありません。
入会時と月々でかかる費用を合計した「トータルコスト」で判断しないと、後悔しやすいんです。
月謝以外に確認すべき費用の項目はこちらです。
- 入会金:0〜30,000円が相場。キャンペーン中は無料になることも
- 用具・道具代:書道なら筆・硯・紙、茶道なら茶碗・棗(なつめ)・茶筅(ちゃせん)など道具一式、ヨガならマット・ウェアなど
- 教材・テキスト費:月1,000〜3,000円程度かかる教室もある
- 発表会・作品展の参加費:スポーツ系や芸術系の習い事では発表会・大会などの費用がかさみ、年間約3〜6万円ほど追加でかかるケースも
- 昇級・昇段審査料:書道・茶道・武道などで年に数回発生することがある
特に茶道は「お月謝は安くても、お道具や着物を揃えると初期費用が10万円を超えることがある」とよく言われます。
バレエや楽器など、衣装や発表会が想定されるものは概して費用がかさみますね。
始める前に確認しておきましょう。
5-5. 「一人でも通えるか」を事前に確認する
「友人と一緒に始めたけど、友人が辞めたら自分も行きにくくなった」という話、意外とよく聞くんですよ。
事前に確認しておくと安心できるポイントはこちら。
- グループレッスンか・個人レッスンか
- 途中入会を受け入れているか
- オンラインレッスンの選択肢があるか
また、体験レッスン時に既存の受講者と話す機会があれば、普段の様子を聞くこともできますね。
「一人で行くのが不安」という気持ちは誰でも持っていると思います。
でも実際に行ってみると、同じ不安を抱えて来ている同世代が必ずいますよ。
6. 50代の習い事にかかる費用の目安
6-1. 月謝の相場とジャンル別費用一覧/コスパの良いおすすめ3+1選
フコク生命の調査によると、大人の習い事にかける費用は地域差があり、第1位は東京都で16,348円、第47位は岐阜県で4,083円でした(2022年調査)。
全国平均は8,914円で、最も多かった回答は6,000円以上8,000円未満でした。
ただしジャンルによって幅が大きく、何を選ぶかで年間の出費は大きく変わってきます。
主なジャンル別の月謝相場は以下の通りです(入会金・教材費など除く)。
| ジャンル | 月謝の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| オンライン英会話 | 5,000〜15,000円 | 1レッスン25分程度。レッスン回数・プランによって変動 |
| 英会話教室(グループ) | 10,000〜20,000円 | 1レッスン40分程度。週1回グループで月1〜2万円が相場 |
| 書道・ペン字 | 3,000〜8,000円 | 教室・段級によって変動 |
| ヨガ・ピラティス | 5,000〜15,000円 | 通い放題プランもあり |
| 陶芸 | 6,000〜15,000円 | 材料費別途のケースあり |
| 茶道・華道 | 5,000〜12,000円 | お道具代が別途かかることが多い |
| 料理教室 | 5,000〜15,000円 | 食材費込みのケースあり |
| ピアノ・楽器 | 5,000〜15,000円 | 個人・グループで大きく差がある |
多くの習い事は月5,000〜10,000円前後、年間にするとおよそ6万〜12万円前後がひとつの目安です。
ただしこれはあくまで月謝だけの話で、5-4で先述したように、実際にはここに見えないコストが乗ってくるんですよね。
6-2. 月5,000円以下で始められるコスパ抜群の習い事3選+番外編
①スマホアプリ英会話
AIを活用したスマホアプリで、英語・英会話のレッスンが受けられます。
通学や予約の必要が無く、スマホ一台で完結。通勤や家事の隙間時間に取り組めますし、
生身の先生相手ではないので、恥ずかしがったり緊張する必要が無く、慌てて回答しなくても待ってくれます。
対面オンライン英会話に比べれば、安価ですし、無料で使えるものや、発音に特化したものもありますよ。
・英会話アプリの代表例と費用(2026年6月時点)
| アプリ名 | 月額料金の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| Speak(スピーク) | 7日無料体験/1か月体験180円あり プレミアムプラン:年額19,800円(月あたり1,650円) プレミアムプラス:年額29,800 円(月あたり2,483円) | スピーキングに特化。実在の人間の動画カリキュラムあり。超初級から中上級コースまで。OpenAIが支援 |
| ELSA Speak | 年間プラン27,800円(月あたり2,316円) | 英会話に特化。発音矯正は高精度 「AI英会話× AI発音矯正× AIスピーチ分析」Googleが出資 |
| Duolingo | 無料〜(有料プランあり) | 月間アクティブユーザー1億人超の世界最大級アプリ。英語のほか8言語 |
| スピークバディ | 3日間無料体験あり 月3,980円 12カ月プラン:28,400円 (月あたり2,367円) | 日本人向けに設計されたAI英会話。AIバディが相手。スピーキング以外も網羅的に学習 |
| Talkful | 14日間無料トライアル 【プレミアム】月払い:3,200円 / 年払い:19,800円(月あたり1,650円) 【プレミアムプラス】月払い:4,800円 / 年払い:29,800円(月あたり2,483円) *公式サイトには料金表記なし(こちらのサイトより引用) | 国産英会話アプリ。米・英・印など異なる5人のAIアバター相手。超初級~上級。 |
*料金はキャンペーンや時期によって大きく変動するため、公式サイトでの最新確認が必要です。
②ストアカ(単発レッスン)
ストアカは累計受講者数155万人、講座満足度98.1%の「教えたい・学びたい」をつなぐプラットフォーム。
全500ジャンル。1回から気軽に学べます。
月額固定ではなく「1回いくら」で受講できるため、1回数百円〜数千円のレッスンを選べば月5,000円以下に抑えられます。
パソコン・英語・書道・ヨガ・写真・料理など幅広いジャンルがあります。
先述したように、学びを続ければ、ストアカなどの場で習う側から教える側に回ることもできます。
どういうレッスンをしているのかな?自分だったらどう教えるかな?
そういう視点でレッスンを受けてみるのも良いと思います。
③YouTube・無料動画 + 自主練習
ヨガ・筋トレ・楽器の基礎などは、YouTubeの無料動画を使って自主練習することができます。
費用はマットや楽器、教材費(数千円程度)のみで、月々の費用はほぼゼロにできます。
まずは独学で始めてみて、さらにスキルアップしたいと思うものを選び、オンラインあるいは通学にするか、を選択するのも良いと思います。
④番外編:ボランティアや公共講座
ボランティアは「社会貢献」だけでなく、新しい学びや次のキャリアへの入口にもなります。
たとえば学習支援ボランティアを続けるうちに、子どもや高齢者と接する楽しさに気づき、保育士や介護関連の資格取得を目指すようになった方もいます。
また、最近は、「プロボノ(職業上のスキルや経験を生かして取り組む社会貢献活動のこと)」という取り組みが注目されています。
長年の仕事の経験を地域団体で活かす「プロボノ」は、定年後の働き方を試す絶好の機会にもなるんですよ。
「まずは無償で」始めた活動が、気づけば次のキャリアの種になっていることもあるんですよね。
みなさんは、広報や町の掲示板をご覧になっていますか?
さまざまな講座が無料、あるいは安価で開かれています。
自宅から近くて通いやすいのもいいですね。地域で友人ができるのもプラスな点です。
会費や資料代などはかかることもあります。
私は市の広報で募集していた音読講座で学びました。今の仕事にもつながっています。
ただし、地域密着だと人間関係でのトラブルや、辞めた場合に近所で出会ったときの気まずさがあることも覚えておきましょう。
7. 50代からの習い事「オンライン vs 対面」どちらを選ぶべきか

7-1. オンラインのメリット・デメリット
オンラインの習い事はいわずもがな「時間と場所の制約をなくしたい人」に最も向いています。
コロナ禍を経て、英会話・書道・ヨガ・資格講座など、以前は対面が当たり前だったジャンルでも、オンラインで遜色なく学べる環境が整いました。
①オンラインのメリット
- 時間と場所を選ばない:通勤前の朝6時でも、昼休みの30分でも、地方在住でも、全国トップクラスの講師に学べる
- 費用が安い:教室の家賃・光熱費がかからない分、対面より月謝が抑えられることが多い
- 移動時間ゼロ:往復30分の移動がなくなるだけで、週1回なら年間約52時間が浮く計算になる
- 録画・アーカイブ機能:復習できる講座も多く、理解が深まりやすい
②オンラインのデメリット
- 自己管理が必要:「まあいいか」とサボりやすく、継続には意志力が求められる
- 雰囲気・臨場感が薄い:同じ場を共有する感覚がないため、仲間との一体感が生まれにくい(受講生のみ参加できるコミュニティやzoomでのグループ受講では、仲間としての感覚が生まれることも)
- 通信環境に左右される:インターネット回線が不安定だと授業の質が下がる
- 体を使う習い事は限界がある:先生が直接姿勢を直してくれないため、フォームの細かい修正が難しい
最初のハードルを下げる入口として、オンラインは非常に使いやすいですよね。
7-2. 対面のメリット・デメリット―仲間・緊張感・非日常感が強み
対面の最大の強みは「その場の空気感」です。これはオンラインでは絶対に味わえません。
教室に足を運ぶという行為そのものが、日常から切り離された「自分のための時間」を作り出してくれます。
着替えて、移動して、教室に入る。この一連の流れが気持ちの切り替えになり、集中力を高めてくれるんですよね。
①対面のメリット
- 仲間・コミュニティが生まれる:同じ教室に通う人との自然な交流が、継続のモチベーションになる
- 先生からの直接指導:姿勢・フォーム・筆の持ち方など、画面越しでは伝わらない細かい修正ができる
- 適度な緊張感と非日常感:「せっかく来たんだから」という感覚が集中力を高める
- 五感で楽しめる:茶道なら抹茶の香り、陶芸なら土の感触など、体験の豊かさは対面ならでは
②対面のデメリット
- 通いやすさが継続を左右する:雨の日・疲れた日・気分が乗らない日に「行かなくていいか」となりやすい
- 開講時間に合わせる必要がある:仕事や家事のスケジュールと合わない場合、選択肢が狭まる
- 費用が高くなりやすい:教室の運営コストが月謝に反映されるため、オンラインより割高なことが多い
- 地域格差がある:都市部は選択肢が豊富でも、地方では通える教室自体が少ないケースがある
私もゴスペルを習ったとき、これらのメリット、デメリットを感じました。
ンラインの習い事を選ぶ方の多くは「まず試してみてから、気に入ったら対面に移行する」という段階的な使い方をしています。
オンライン講座も対面も両方あるなら、最初はオンラインで自分に合うかを確かめ、続けられそうだとわかってから対面に移行する、という流れは非常に賢い選択だと思いますよ。
7-3. ジャンル別「オンライン向き・対面向き」の判断基準
ジャンルによって「オンラインが向いているか・対面が向いているか」は明確に分かれます。
判断の基準はシンプルで、「先生が体に触れて修正する必要があるか」「場の雰囲気・空気感が学びの本質か」という2点です。この2つが「Yes」なら対面向き、「No」ならオンラインでも十分に代替できると考えると整理しやすいです。
たとえば英会話は「話す・聞く」のトレーニングが主体なので、画面越しでも十分に学習効果が出ます。
一方、茶道は「所作(身のこなし・礼儀)の美しさ」や「季節の道具・お菓子との一体感」が学びの本質なので、オンラインでは得られない体験があります。
以下の一覧表で、代表的なジャンル別の向き・不向きを確認してみてください。
| ジャンル | オンライン | 対面 |
| 英会話 | ◎ 最もオンライン向き。レアジョブ・DMM英会話など低コストで毎日受講できる。外国に住んでいる英語話者の講師の授業も受けられる。 | ○ 英語話者との対面緊張感・雰囲気重視の方に向いている |
| 資格取得(FP・宅建・簿記など) | ◎ スタディング・ユーキャンなどスキマ時間で学べる通信講座が充実 | △ 通学型スクールは費用が高いが、強制力・仲間ができる点は強み |
| 楽器(ピアノ・ギターなど) | △ 入門・独学補助としては使える。ただし姿勢・フォームの細かい修正は対面が優位 | ◎ 先生が直接手の形・姿勢を修正できる。音の響きも対面で体感するのが理想 |
| ヨガ・ピラティス | ○ 自宅でSOELUなどオンラインヨガを活用しやすい。入門段階に特に向いている | ◎ インストラクターが骨盤・背骨の位置を直接修正できる。怪我予防の観点からも対面が安心 |
表を見ると、英会話・資格系はオンラインが圧倒的に有利、楽器・ヨガは対面の強みが際立っていることがわかります。
「何を学ぶか」が決まれば、オンラインか対面かの答えはほぼ自動的に出てきますね。
8. 習い事を長続きさせる秘訣

長続きさせるには、「ゆるく・楽しく・無理なく」が鉄則
長続きしている50代の習い事には「頑張りすぎていない」という共通点があります。
株式会社ハルメクホールディングスの調査でも、50歳以上の女性が習い事に求めるものとして「自分のペースでできること」「年齢に関係なく続けられること」が理由として挙げられています。
続いている人たちに共通する習慣:
- 「休んでもいい」を最初から許可している:仕事が忙しい月・体調が優れない週は罪悪感なく休む
- 「上達」より「継続」を目標にしている:うまくなることより「来月も通っていること」をゴールにする
- お金をかけすぎない:月謝が高いと「元を取らなければ」というプレッシャーが生まれる
- 「楽しい」と思える瞬間を意識的に探している:小さな満足感を積み重ねていく
私の叔母は70代ですが、書道を20年以上続けています。特に何かを目指しているわけではないようですが、継続していることに安心感と自信を持っているようです。この感覚こそが、長続きの本質だと思うんですよね。
これまでの人生がんばってきた方こそ、そろそろ気持ちを軽くして。「完璧にやり切らなくていい」「目標は続けること・やってみること」、そう思ってもいいんじゃないかなあ。
9. よくある質問(Q&A)
「気になることはあるけど、誰に聞けばいいかわからない」という疑問、この章でまとめてお答えします。
50代が習い事を始める前に感じるリアルな不安を、私の経験と調査から、できるだけ正直にお伝えします。
Q1. 50代で習い事を始めるのは浮きませんか?
A. 結論から言うと、講座によります。でも、50代の受講者は思っているより多いんです。
「自分だけ明らかに年上で、居心地が悪いのでは」という予想して不安を持つ方は多いですよね。でも実態はかなり違います。
カルチャースクールや大人向け教室の受講者層は、40〜60代が中心というケースがほとんどです。
株式会社ハルメクホールディングスの調査では、50歳以上の女性の約3人に2人が何らかの習い事をしているという結果も出ています。
「50代で習い事をしている人」は少数派ではなく、むしろ習い事市場の主要な担い手なんです。
ただし、20代が中心のダンスサークルや大学生向けのプログラミングスクールに飛び込む場合は話が別です。
体験レッスンで受講者の年齢層を事前に確認してから入会を決めると、余計な場違い感を避けられますよ。
Q2. 一人で体験レッスンに行っても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。体験レッスンに一人で来る方は、むしろ多数派です。
「友人と一緒じゃないと行きにくい」と感じる方は多いですが、体験レッスンというのは「一人で来て、雰囲気を確かめるための場」です。教室側もそれを前提に受け入れているので、一人で来ることへの遠慮は無用です。
体験レッスンを最大限活用するために、行く前に以下の3点を確認する質問を準備しておくといいですよ。
- 受講者の年齢層はどのくらいですか?
- 月謝以外にかかる費用(用具・発表会費など)はありますか?
- 途中入会でも、ほかの受講者に馴染みやすいですか?
この3つを聞くだけで、自分に合うかどうかの判断材料がかなり揃います。
ほとんどの教室で丁寧に答えてもらえると思いますよ。
逆に、返答の印象が悪かったら入会はやめた方がいいかもしれません。
Q3. 体力に自信がなくても続けられる習い事はありますか?
A. ありますよ!体力がなくても始めやすい習い事は、むしろ50代に人気のジャンルと重なっています。
「運動が苦手」「膝や腰に不安がある」という方でも無理なく続けられる習い事はたくさんあります。体への負担が少ないものを選ぶのがポイントです。
体力に自信がない方に特におすすめなのはこちらです。
- 書道・ペン字:椅子に座って行うため、体力はほぼ不要。手先の細かい動きが脳の活性化にもつながる
- 茶道:立ち座りはありますが、激しい動きはゼロ。所作(立ち居振る舞いの美しさ)を身につける習い事
- オンライン英会話:自宅のソファに座ったままでも受講できる
- ヨガ(初心者・シニア向けクラス):関節への負担が少なく、自分のペースで動ける。「シニアヨガ」「ゆったりヨガ」クラスを選べば体力差を気にしなくていい
体験レッスンの際に「体力に自信がないのですが、続けられますか?」と正直に伝えると、先生が自分のレベルに合ったクラスを案内してくれると思いますよ。
Q4. 仕事をしながらでも通えますか?頻度の目安は?
A. 対面講座の場合、週1回・1時間程度から始められる習い事がほとんどなので、フルタイム勤務でも十分続けられます。
「仕事が忙しくて時間が取れない」という方が最初に心配するのが、通う頻度ですよね。でも多くの習い事は週1回・月4回が標準的なペースで設計されています。
頻度の目安を整理するとこうなります。
- 週1回(月4回):ほとんどの習い事の標準コース。仕事・家事との両立がしやすい
- 隔週1回(月2回):忙しい時期の最低ラインとして維持できるペース
- 月1回:趣味として細く長く続けたい場合や、費用を抑えたい場合に向いている
オンラインの習い事であれば、通勤時間や隙間時間、平日の夜20時以降や土日の早朝など、自分のスケジュールに完全に合わせて受講できます。
英会話や資格取得講座など、できれば毎日続けた方が上達しやすいものはオンラインがおすすめです。
「週1回でも通える教室・講座」を探すのが、仕事と両立する習い事選びの第一歩です。
Q5. 体験レッスンで入会を断るのが苦手です。どうすればいいですか?
A. 断ることは全く失礼ではありませんよ。「即日入会しない」と最初から決めておくのが一番シンプルな解決策です。
体験レッスン後の勧誘が苦手で、「断れないから行くのをためらっている」という方、実は多いんですよ。
でも考えてみると、体験レッスンはそもそも「自分に合うかどうかを確かめる場」です。合わなければ断るのは当然の判断で、教室側もそれを承知のうえで体験を提供しています。
断る際に使いやすいフレーズをいくつかご紹介します。
- 「今日は見学のつもりで来たので、一度持ち帰って考えさせてください」
- 「ほかにも体験を検討している教室があるので、比較してから決めたいと思います」
- 「家族と相談してから連絡します」
このような回答を体験レッスンに行く前から決めておくと、その場で慌てなくて済みますよ。
複数の教室を比べてから選ぶことは、賢い判断です。
「納得して入会した」という選択の方が、長続きにつながります。
後日、再度電話やメールで勧誘された際に断るときは、正直に答えてもいいと思いますが、相手を嫌な気持ちにさせたくないという方は、「家族の体調がおもわしくない」「仕事が忙しくなってしまって」と、自分側の理由にするとよいかもしれません。
疑問が解消されてきたところで、いよいよ最終章です。「今日から一歩踏み出す」ための締めくくりをお伝えします。択の方が、長続きにつながります。
10.まとめ:50代の習い事は「自分への投資」―今日一歩を踏み出そう

「「いつか始めよう」と思っていることが、あなたにもありませんか?
この記事を通じて伝えたかったのは、「50代は習い事を始めるのに、むしろ最高のタイミングだ」ということです。
子育てが落ち着いて、自分のための時間が少しずつ戻ってくる。
仕事でも人生でも、ある程度の余裕と経験が積み重なっている。
自分のこともよくわかってきて、何が向いているか向いていないか判断できる。
そんな今だからこそ、習い事が持つ意味は20代・30代の頃とは比べものにならないくらい深くなります。
健康のためでも、仲間を作るためでも、スキルアップのためでも、「なんとなく楽しそうだから」でも、理由はなんだっていい。
大切なのは「やってみること」だけです。
まず動くなら、この3ステップがおすすめです。
- STEP1:この記事の第2章・第3章を見返して、気になる習い事を1つだけ決める
- STEP2:その習い事の体験レッスンを1件だけ予約する。または資料請求をする
- STEP3:体験に行く。資料を読んでみて検討する
「完璧な準備が整ってから」を待っていると、3年後も同じ場所に立っているかもしれません。
でも今日、体験レッスンを1件予約するだけで、3年後の自分は確実に違う景色を見ているはずです。
健康寿命のあと約20年、あなたは何を学びますか?
この記事を読み終えたあなたならきっと、もう動き出したくなっているはず。
私は最近、ブログライティングの講座を受講し始め、このブログを作成しています。
始めるのに遅すぎることはありません。わくわくする明日にしましょう!

